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プロフィール

 藤井奈生子(メゾソプラノ)

Author: 藤井奈生子(メゾソプラノ)
 埼玉県大宮光陵高校音楽科卒業後、東京音楽大学及び大学院声楽科卒業。その後、オーストリア国立モーツァルテウム音楽大学大学院リート・オラトリオ科、ドイツ国立カールスルーエ音楽大学リート科卒業。
 第43回全日本学生音楽コンクール第1位。第6回国際モーツァルトコンクール奨励賞受賞。第10回セギッツィ国際室内楽コンクール・歌曲部門第3位。
現在、東京音楽大学、東京音楽大学付属高校、埼玉県立大宮光陵高校音楽科、茨城県立水戸第三高校音楽科各講師。

お知らせ
■CD発売中!■
藤井奈生子
メゾソプラノ・リサイタル vol.14
~夕べの幻想 Abendphantasie~

2000円(税込)
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yof85konzerte@yahoo.co.jp
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ウルマン 「夕べの幻想 Abendphantasie」の対訳


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今回のリサイタルの副題にもなっています、ウルマンの 「夕べの幻想 Abendphantasie」の対訳です。

ドイツの大詩人ヘルダーリンの詩による美しい曲です。9/3のブログにも少し書きましたが、ウルマンはユダヤ人だったので、ナチスによって収容所に収監されましたが、そこで多くの作品を残します。その中の一曲がこの夕べの幻想で、その直後にアウシュビッツ収容所に移され、亡き人となります。
彼の運命と彼より100年以上前に生きたヘルダーリンの詩の内容が重なって、心を打つ作品です。



Abendphantasie (Hölderlin)

Vor seiner Hütte ruhig im Schatten sitzt
Der Pflüger, dem Genügsamen raucht sein Herd.
Gastfreundlich tönt dem Wanderer im
Friedlichen Dorfe die Abendglocke.

Wohl kehren itzt die Schiffer zum Hafen auch,
In fernen Städten, fröhlich verrauscht des Markts
Geschäftger Lärm; in stiller Laube
Glänzt das gesellige Mahl den Freunden.

Wohin denn ich? Es leben die Sterblichen
Von Lohn und Arbeit; wechselnd in Müh und Ruh
Ist alles freudig; warum schläft denn
Nimmer nur mir in der Brust der Stachel?

Am Abendhimmel blühet ein Frühling auf;
Unzählig blühn die Rosen und ruhig scheint
Die goldne Welt; o dorthin nimmt mich,
Purpurne Wolken! und möge droben

In Licht und Luft zerrinnen mir Lieb und Leid! –
Doch, wie verscheucht von töriger Bitte, flieht
Der Zauber; dunkel wirds und einsam
Unter dem Himmel, wie immer, bin ich –

Komm du nun, sanfter Schlummer! zu viel begehrt
Das Herz; doch endlich, Jugend! verglühst du ja,
Du ruhelose, träumerische!
Friedlich und heiter ist dann das Alter.


夕暮れの幻想 ヘルダーリン

小屋の前の日陰に農夫は静かに
腰を下ろし、慎ましい農夫の家の暖炉から煙があがってくる。
のどかな村では夕べの鐘が
旅人をもてなすように鳴り響く。

今、船も無事に港に戻り
遠くの町では楽しげな市場の商いの音は
次第に収まり、静かなあづまやでは
友との楽しい食卓が明るく輝く。

それでは私はどこへ?人々は賃金と労働で
生活する。労苦と安らぎを繰り返し、
みな喜んでいる。なぜ私の心の棘は
眠りにつくことがないのだ?

夕べの空では一つの春が咲き誇る。
数え切れないほどのバラは咲き、穏やかに
黄金の世界が現れる。おおそこへ、私を
紅の雲よ!あそこへ連れて行っておくれ。

そこで、光と大気の中で、私の愛と苦しみが融けてくれたら!――
しかし、愚かな願いは拒まれ、魔法は
逃げ去る。辺りは暗くなり、
空の下では、私はいつものように、孤独だ――

さあ来たれ、安らかな眠りよ!心はあまりにも多くを
望む。だが、ようやく、青春よ!お前も消えていくのだ。
安らぐことのない夢みるものよ!
平和で朗らかな老年がやってくるのだ。






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